監修:東北工業大学 名誉教授 太田 博雄
指導:主任交通心理士 野藤 智/交通心理土・教習指導員 奥山 祐輔
推薦:一般財団法人日本交通安全教育普及協会
《監修のことば》
平成29 年から高齢運転者講習に「双方向型教育」が導入されました。そのねらいは、運転者の正しい自己理解力を高めることにあります。「まだ大丈夫」と思っている高齢運転者に、正しい自己理解をしてもらうには、従来の教育の方法( ティーチング) に限界がありました。人は他人から言われて、なかなか変わるものではないからです。警察庁も従来型教育に限界を感じていましたが、ここにきてようやくコーチングに出会いました。
コーチングは、指導員との対話を通して運転者自身が日頃の運転ぶりを振り返り、自己理解を行うための教育です。しかし教え込むことに慣れてきた指導員は、説得や話す技術は鍛えていても、人の話を聴く技術は鍛えていませんでした。本DVD は、コーチンク、の考え方と技法を用いて「双方向型教育」の具体事例を示しました。指導員の方は始めは戸惑うかもしれませんが、DVD のコーチングを見よう見まねで試しているうちに、きっとコーチング、の良さを理解していただけるはずです。
東北工業大学名誉教授 太田博雄
【企画意図】
運転免許更新時の高齢者講習の制度が、2017 年3 月より改められました。各自動車教習所では高齢者講習が始まっていますが、長年自動車に乗ってきた高齢ドライバーへの講習は、従来のような一方的な講習ではなく、双方向で語り合う講習の方が、受講者自身で自分の課題を見つけやすく、効果的であると言われています。
こうした指導方法の変化や受講者の増加などから、高齢者講習への充分な知識を持つ指導者は不足することが考えられ、各自動車教習所では、指導員の養成が急務となっています。
本作品は、そうした指導員養成をフォローする映像素材として、実際に講習の様子を再現しながら、どのように指導すべきなのか、わかりやすく表現します。
高齢ドライバーのための双方向型教育( コーチング)
[ 実例編]
価格(DVD)65,000 円+税 指導者向け 約26 分
《公共図書館・視聴覚ライブラリー=貸出可・上映可》2017 年制作
■高齢者講習の内容・双方向型講習の意義
ベテランドライバーに双方向型講習が適している理由とは何か
■模擬講習①双方向講義
「スケーリング」を用いて、自分の運転を客観的に見させてから、悪い運転を修正する。
■模擬講習②適性検査
“自分の視力の問題点を知り、視力にあった運転をする” というように、受講者の自覚を指導者が促す。
■模擬講習③実車運転
「合理化講習」「高度化講習」各々の場合について解説。予想評価をさせた後、車載カメラ映像での確認と、乗車後の自己評価をさせる。
■受講後の運転
ドライバー自身の正しい自己理解が大切であることを訴える。
コーチングによる高齢者講習 その理論と手法の解説
[ 実例解説編]
価格(DVD)65,000 円+ 税 指導者向け 約27 分
《公共図書館・視聴覚ライブラリー=貸出可・上映可》2017年制作
■双方向型講習とは
対話を行う「コーチング」とは何か説明し、そのトレーニングのポイントについて解説する。
■コーチングによる高齢者講習の進め方
主任交通心理士と交通心理学の研究者の解説をおりまぜながら、具体的な進め方を見ていく。( ①アイスブレイク ②静止画での自己評価 ③理想的運転をディスカッション ④ビデオで他者の行動観察 ⑤動画の感想を述べる ⑥ 2回目の自己評価 ⑦自己評価の変化と気付き)
■実車運転
実際に運転を行わせながら、改善目標を具体化させていく。
( ①事前の自己評価 ②コースでの運転 ③個別指導での自己評価)
■指導員に必要なこととは
高齢者へのケアや、彼らを取り巻く状況への深い理解が大切である。よる認知症の予防、改善が豊かな高齢期につながり、家族も幸せでいられる)
販売価格 |
143,000円(本体130,000円、税13,000円)
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