《海外》終末期に向き合う5人のラスト・サマー(全4巻)

日本語字幕版・英語字幕(音声英語)2016年/原版2014年制作

日本語字幕版監修:浅見昇吾 上智大学外国語学部 教授
         上智大学生命倫理研究所
         上智大学グリーフケア研究所

余命わずかと告げられた5人が、残された人生に向き合う約2年間を追ったBBCドキュメンタリー。年齢、病状、家族構成が異なる5人がイングランドの家で定期的に会い、同じ時間を過ごしながら、死に対する思い、病気に対する思い、パートナーや友達への想いを共有していく。ときにはカウンセラーや看護師も交え、自分の心を見つめなおし、“最善の死”への準備を進めていく。本人だけでなく、パートナーや家族も包み隠さず自分の思いを語り、終末期や死に誠実に向き合っていく。

【メンバー
・ジェーン Jayne(50代・乳がん)
明るく積極的な性格。夫がいるが、告知後に二人の距離が開いてしまった。現在は、身の回りのことで困ったときには親友の女性が助けてくれている。婚前に産んだ子どもを養子に出しており、その子と会うべきか悩む。
・ジュニア Junior(40代・前立腺がん)
元DJ。今まで関係のあった女性10人との間に11人の子どもがいる。長い間疎遠だった父親のことを気にしている。現在、元同僚の女性ソニアと交際中。ソニアは献身的にジュニアの世話をし、新しい治療法や薬を真剣に考える。
・ルー Lou(30代・運動ニューロン疾患)
既婚。現在の夫との間に2人の娘がおり、お互いの連れ子も合わせて6人の子どもがいる。夫はルーの病気になかなか向き合おうとしない。自分の死後、夫だけに子どもの育児を任せることにも懸念を抱いている。
・ベン Ben(50代・肺がん)
独身、一人暮らし。フェリーのレストランで働いていたが、病気のため解雇された。それ以来、あまり人と会わないようになる。1人で死と向き合うことができると考えている。タバコが手放せない。
・アンディ Andy(40代・白血病)
妻と幼い娘と、前妻との子と暮らしている。夫婦で会社を経営していたが、自身の病気により会社をたたまざるをえなくなった。妻は今後の家計を心配している。
・ナイジェル・トッズ(緩和ケア専門看護師)
安楽死や自死、緩和ケア、延命措置について5人が意見交換する場などに立ち会いアドバイスする。
・アン・マンロー(緩和ケア担当心理療法士)
今回の企画の意図を説明すると共に、心理学の視点から各状況での家族へのサポートやコメントを行う。

第1巻 告知を受けて(50分)
メンバー5人がイングランド・グロスタシャーの一軒家で初めて顔を合わせる。自らの病気、症状、家族、告知後の周囲の変化、今考えていることなど話しながら和やかに時間が過ぎていく。やがて緩和ケア専門看護師も参加して5人で安楽死や自死、緩和ケアの介入、治療中の尊厳について真剣に意見を交わし合う。

第2巻 家族・パートナー・周辺への影響(50分)
二度目の集まりではメンバーは配偶者やパートナーとともに集まる。しかし、ベンとルーは一人での参加となってしまう。パートナー同士の話では、告知後の経済的・精神的問題、介護者の孤立への向き合い方を共有する。ルーは、自身の病気の問題に向き合ってくれない夫に向けて特別な方法で思いを伝えることにした。

第3巻 絆のかたち(50分)
子どもやパートナーが一緒に参加する。子どもをもつルーやアンディは、親の死を子どもにどこまで関わらせるべきか悩んでいる。また子ども達も、親がもうすぐ亡くなってしまうことやそれを知る友達の態度の変化に戸惑っていた。この集まりの後ジュニアが病態の悪化で緊急入院。パートナーや病院の者に見守られながら、息を引き取る。

第4巻 悲しみを乗り越えて(50分)
ジュニアの死後に4人が集まって顔を合わせる。ソニアは現実が受け入れられないでいるが、ジュニアの子どもに会ったり部屋を整理したりして、悲しみを抱えながらも少しずつ前向きな姿勢を取り戻していく。メンバーには病状や気持ちに変化が現れる。やがてジェーンやベンもこの世を去っていく。残された者は生と死について思索を深めていく。
販売価格 154,000円(本体140,000円、税14,000円)
全4巻セット
第1巻
第2巻
第3巻
第4巻
全4巻セット・各巻

全4巻セット・各巻
全4巻セット
第1巻
第2巻
第3巻
第4巻