なぜ、介護者が虐待を…

なぜ、介護者が虐待を…
介護者支援から高齢者虐待のない社会へ

監修:荒井 浩道(駒澤大学文学部 社会学科 准教授)

価格(DVD)65,000円+税 24分 文部科学省選定 2012年制作

【企画意図】
 高齢者に対する家族の虐待が年々増え続けています。2006年、高齢者虐待防止法が施行され、法に基づいた環境整備も進んでいますが、虐待は一向に減少する傾向にありません。虐待は、介護を担う人が精神的・肉体的に追い詰められた末に起こることが多いといいます。虐待は直接的な暴力「身体的な虐待」だけではなく、暴言を吐いたりする「心理的虐待」「介護放棄」そして財産などを取り上げる「経済的虐待」などさまざまです。
 そこでこの作品では、高齢者虐待の事例を再現ドラマで示すとともに、6年前に施行された法令の周知を図り、虐待防止のあり方や、悩みを抱えた介護者を支援することの大切さを訴えていくものです。

【作品の概要】
■プロローグ■
65歳I以上の高齢者に対する虐待件数が増え続けていることが、厚生労働省の調査でわかった。死者数も増加しており、事態は深刻になるばかりだ。では一体、どのような虐待が増えているのだろうか。

■高齢者虐待の事例■
暴行と言葉の虐待を再現ドラマで捉えていく。82歳の認知症の母親を介護する57歳の息子。排泄の失敗が続いたことで、息子はつい手を挙げてしまう。老人夫婦のネグレクトや、経済的虐待の問題も描きながら、高齢者に対する様々な虐待の背景には、介護者自身が問題港抱えいるケースが多いことを訴える。

■高齢者虐待防止法について■
高齢者虐待防止法は、平成18年4月1日から施行されている。この法律の重要なポイントは、従来陰に隠れていた虐待の早期発見を打ち出したことだ。しかし、家庭内での虐待は外からは絶えにくく、深刻化しやすい。もし、周囲の人々が、虐待の兆候に気づいたときの連絡方法なども図解していく。

■杉並介護者応援団の取り組み■
高齢者虐待防止法のもう一つの重要なポイントは、介護支援。介護者同士が集い、語り合う、「介護者の会」の活動を捉えていく。介護者という仲間と知り合い、語り合える。そのことが、心の負担軽くしていく。

■支援するネットワークを利用しよう■
介護者は、社会のケアを積極的に活用することで、介護の負担が軽減され、心の余裕が生まれてくる。介護の悩みを抱えていたら、まず自治体に相談しよう。高齢者虐待を防ぐには、行政と自治体が緊密こ連携し、地域社会を見守っていくことだ。
販売価格 71,500円(本体65,000円、税6,500円)