「看護応用心理学(全5巻) 〜看護場面を心理学から読み解く〜」

総監修 :荘厳 舜哉(元京都光華女子大学教授)
     河合 優年(武庫川女子大学教授)
看護監修:門脇 文子(三重大学教授)/田邊 美智子(福井大学名誉教授)
指  導:河合 優年(武庫川女子大学)/荘厳 舜哉(元京都光華女子大学)
     別府 哲(岐阜大学)/中西 由里(椙山女学園大学)
     成田 健一(関西学院大学)
撮影協力:水戸赤十字病院
対象 : 大学、教育機関 教科 : 看護学、心理学、教育学

価格(DVD)全5巻セット175,000 円+ 税/各巻35,000 円+ 税 2017年12月制作

看護の現場において、患者それぞれの心理を理解するために看護の現場では、心理相談や心理的治療は専門家が担当しますが、臨床看護師には対象が人間である限り、こころの働きの理解は不可欠です。習得してきた看護知識や技術が有効に活かされる前提になるのです。看護実践の現場で起きていることを例示し、その心理的原因を探り、看護師に求められる対処行動を考えていきます。看護に活用できる心理学の知見を学び、ともに考え、看護の向上を目指す映像教材です。

シリーズの特徴
◆看護に必要な生涯発達段階の要点が学べる。
◆看護アセスメントの事例を視聴できる。
◆看護場面で発生する問題を複合的に考えることができる。
◆患者やその家族の心理を客観的に把握し、人間理解を深めることができる。
◆プロブレム・ベースド・ラーニング、アクティブラーニングの視点に基づいた構成。
◆実際の病院を舞台にしたドラマによるリアリティのある場面再現。


《監修者のことば》

「隠された情報を、適切に読み取る」
荘厳 舜哉 (元京都光華大学教授)

 代表的な対人援助職の看護師は、患者との接点が最も多い医療従事者でもあります。そのため看護師には、医師以上に患者の表情や行動に注意を払い、個別ニーズを把握しておくことが必要です。この講座では「生殖からみとりまで」人の一生涯にわたる職場に勤務する看護師が、患者やその家族のなに気ない表情や行動から、内面に隠された情報の意味を読み解くための手がかりが提供されています。
 このシリーズに出てくるエピソードのそれぞれは、将来あなたが出会う無数の解決策の一コマに過ぎませんが、看護アセスメントの事例でもあります。つまり理論や技術、あるいは診断などでは学べない、個別ケースのアセスメントをどうおこない、治療の方向性を決めていくかという実際の場面を想定しています。
 看護師は「チーム医療」の要です。要がしっかりした扇子は、多くの風を必要な場所に送り届けることができます。シリーズの内容を学ぶことで、看護師に求められる「場」に隠された情報を、適切に読みとる力を養って下さい。

「多面的な利活用を!」 
河合 優年( 武庫川女子大学 教授)

 近年、看護教育においてもプロブレム・ベースド・ラーニング(問題に基づく学習)やアクティブラーニング(能動的な学習)の重要性が叫ばれています。看護に限らず、臨床的な領域では、理論と実践の融合が求められます。知識は起きている場面と独立ではありません。どのような場面でどのような知識が必要なのか、知識に縛られてはいけないのか、などの見極めが重要となります。
 このシリーズでは、従来の動画資料と少し異なり、テキストでは扱いにくい、背景情報を埋め込んだ再現ドラマの形で問題を複合的に考えることを目指しました。一つ一つのトピックスを材料として、学生さんに議論してもらってください。場合によっては、画面を繰り返し見直してもよいかもしれません。
 記憶力ではなく、想像力と知識を組み合わせることによって作られる感性が、未知の臨床場面での対応力を作り出すのです。
 使い方はさまざまです。本シリーズを活用していただけましたら幸いです。


�ヾ埜遒砲�ける発達段階理解の重要性(約38分)

指導:河合優年(武庫川女子大学教授)



【内容】新生児期・乳児期 とにかく生きるから、うまく生きるへ/幼児期 たくましく生きる/児童期仲間の中で生きる/青年期 社会の中で生きる

【解説】人間は時間軸に沿って一方向的に変化してゆく存在。しかし、心理的側面からみると、特徴的な行動を中心とした発達の段階と呼ばれるものが見られます。看護においても、機能的な特徴による発達段階の理解は、コミュニケーションや病者、家族への対応方法などを考える上で大きな助けとなります。ここでは、新生児・乳児期、幼児期、児童期、青年期についてどのような点に注意しながら患者を理解すればよいのかを考えていきます。

【キーワード】発達心理学/発達段階を理解した看護実践/胎児期/新生児期/乳児期/視覚/聴覚/環境への適応/喃語/三ヶ月スマイル/ 8 ケ月不安/幼時期/第一反抗期/自己中心性/分離への不安/母親への依存/愛着/児童期/ギャング集団/抽象的思考/青年期/思春期/モラトリアム/凪状態/親からの独立/第2の分離/母親の喪失感

�▲灰潺絅縫院璽轡腑鵑�ら見えるもの(約34分)

指導:荘厳舜哉(元京都光華女子大学教授)



【内容】幼児期に方向付けられる社会性の発達/児童期の関係性と情動/不安の兆候を見つける/パーソナル・スペース

【解説】看護現場は人と人が相互作用することが大きな成立要件。人と人との関係性は、すべての発達段階で生じています。母子の愛着関係やネグレクト、不安の兆候、パーソナル・スペースを取り上げ、言語的及び非言語的コミュニケーションという、情報を伝える主要なチャンネルを中心に、看護現場に於ける相互作用場面を理解する上で重要な知識を習得し、看護現場で起きていることを複数の視点から理解する力に結びつけます。

【キーワード】愛着/愛着の障害/反応性愛着障害/抑制型反応性愛着障害/脱抑制型反応性愛着障害/ネフレクト/安全基地/児童虐待/虐待の兆候/虐待の疑いのある親子とその対応/不安/患者の不安の兆候を見つける/非言語コミュニケーション/表情に表れる不安/態度に表れる不安/パーソナル・ス
ペース/親密距離/個人距離/社会的距離/公衆距離/看護師とパーソナル・スペース

�H�達障害を持つ子どもの看護とその理解(約29分)

指導:別府 哲(岐阜大学)



【内容】AD / HD(注意欠如・多動症)の場合/自閉スペクトラム症:コミュニケーションの問題/自閉スペクトラム症:感覚過敏の問題

【解説】来院あるいは入院する方の中に、主訴とは別に、発達障害をもつ方がいます。人との関わりがユニークなため様々なトラブルにつながる時もあります。看護は人と関わる感情労働であるため、患者の体の不調以外での理由の分かりにくい言動にはとてもストレスを感じるものです。子どもを事例に取り上げ、分かりにくく対処が難しい言動を、発達障害という視点を導入し、その理解と対処の手掛かりを考えます。

【キーワード】発達障害/AD / HD(注意欠如・多動症)/AD / HDの子どもと親/叱ること・間を取ること/ASD(自閉スペクトラム症)/自閉症/アスペルガー症候群/曖昧な指示・明確な指示/言葉の解釈のずれ/感覚過敏/カレンダー

�ぐ藥�における親とその心理的理解(約32分)

指導:中西由里(椙山女学園大学)



【内容】妊娠中・出産について/出産後・育児について/不妊治療について

【解説】看護現場に於ける育児期の親に対する心理的理解は、子どもに対する心理的理解と同様に重要です。例えば、「生まれた子どもに虐待するのでは?」などの妊娠中特有の心理とその対応、「どうしてこの子は泣きやまないの?」と神経質になる育児期の心理とアドバイス、不妊治療患者が子どもを授かった人と同じ待合室にされる心理とその対応例などを取り上げ、育児における親とその心理について理解し、看護に活かせる対応を考えます。

【キーワード】出産・育児/ホルモンバランス/妊婦の不安/医師への質問と看護師への質問/虐待への不安/虐待の世代間連鎖/助産師/子育て支援センター/マタニティ・ブルー/三ヶ月スマイル/気質/乳幼児とスマートフォン/不妊治療/産科と婦人科/不妊治療患者のメンタル/非協力的な夫

�ハ掲�期の看護と心理的理解(約30分)

指導:成田健一(関西学院大学)



【内容】見る・聞く:知覚・注意の問題/不安・抑うつ:感情・情動の問題/忘れる・思い出せない:記憶・認知症の問題/老年期の諸問題と対処:サクセスフル・エイジング

【解説】超高齢化の進む日本社会。看護の現場では高齢者に対するコミュニケーション、家族への対応、死の問題など、直面する課題が数多くあります。看護の立場から高齢者に対する理解の要点はどこにあるのでしょう。高齢者の置かれている社会的状況を解説し、その心理学的特徴や感情・情動、認知症に代表される記憶、身体的要因に端を発する心理臨床的不適応問題について考え、よりよい看護への指針を示します。

【キーワード】超高齢社会/高齢者の知覚・注意/身体機能の低下/視力・聴力の衰え/衰えによるストレス/日常生活動作(ADL)/IADL(手段的日常生活動作)/高齢者の感情・情動/不安・抑うつ/喪失感/うつ病/効力感/高齢者の記憶/認知症/長期記憶・短期記憶/意味記憶/エピソード記憶/リハーサル/エイジング・パラドックス/サクセスフル・エイジング/ルービンシュタイン/SOC理論/幸福感
販売価格 192,500円(本体175,000円、税17,500円)
全5巻セット
第1巻
第2巻
第3巻
第4巻
第5巻
全5巻・各巻

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