医療・介護現場で欠かせないポジショニング、体位変換のために
ポジショニング〜快適な姿勢をサポートする〜(全2巻)
価格(DVD)全2枚組セット 40,000円+税/各巻20,000円+税 2019年7月制作
ポジショニング コンパクトガイド付き
原案・総監修・実技:理学療法士 フェルデンクライス・プラクティショナー 伊藤 亮子
ポジショニングは直接、関わる時間だけでなく、関わっていない時間をも支える技術です。介助を終えた私達がその場を離れても、行った介助や使っている用具の影響は続きます。そんな日々の関わりの結果がご本人の姿勢や機能にも現れているのではないでしょうか。
状態が悪くなってから良くしようとするのではなく、悪くしないためのポジショニングに移行していくために、何を見て、どう行動したらよいのかを考える手掛かりとなれば幸いです。
監修:愛媛県立医療技術大学准教授 健和会補助器具センター前所長 窪田 静
どんなセミナーでもここまで迫ることはできないであろう、伊藤さんの卓越した手技が生み出す対象者の動きと肢位、そしてピローの操いに感動を覚えました。また専らピローの使い方に終始した映像であるにもかかわらず、ポジショニングとは「対象の状態 に合わせた体位や姿勢の工夫や管理をする動的ものであり、プロセスも含まれる(日本看護技術学会ポジショニング研究班)」奥深いものであることも、再認識される作品となっています。
対象:看護大学、短大、専門学校、病院内研修、福祉系大学、短大、専門学校、高等学校、介護福祉士養成学校
看護師、介護福祉士、理学療法士、作業療法士
【製作にあたって】
医療・介護との現場で欠かせないポジショニング。
ポジショニングは、体重移動が難しく、姿勢を保つこと、姿勢を変えることが困難な方の姿勢管理を見直し、安定した姿勢と活動を支援する環境を作ることで、床ずれ、拘縮など2次的な問題を改善・維持・予防する効果があります。本DVDでは、その基本的知識と手技を見ていきます。
第1巻 アセスメント 仰臥位編(33分)
【アセスメント】
ポジショニングをする上で、姿勢のねじれとか傾きの予防について考えることは大切なことです。そのためには、姿勢を理解し、身体の位置関係と重さをみるアセスメントが重要となります。
STEP1 写真を撮る
STEP2 身体の部位同士の位置関係を把握する
STEP3 重さのかかり方の確認
STEP4 目的を明確化する
STEP5 問題点に対してのマイナス要因の把握
【仰臥位】
仰臥位は、身体とマットレスの接地面が広く安定した姿勢です。しかし、手足に拘縮がある方、円背の方などは接地面が狭くなり、重さが集中し、褥瘡ができやすくなります。胸郭や骨盤のねじれや傾きが生じやすい状況でもあるので、接地面を増やすことと、しっかりとサポートすることが必要となります。
・下肢屈曲拘縮
・間違いやすいピローの選び方
・スネーククッションを使った場合
・股関節と膝の屈曲がより強い場合
・下肢伸展拘縮
・頭・胸郭をサポート
・前腕をサポート
第2巻 側臥位 半腹臥位のポジショニング(31分)
【側臥位】
接地面積の少ない側臥位では、褥創予防のために、後ろに寄りかかる姿勢になります。身体が傾いたり、ねじれたりする姿勢なので、適切な場所や高さにピローを提供することが必要となってきます。
STEP1 ピローの準備
STEP2 身体の重さをピローに預ける
STEP3 下になる側の確認
STEP4 下になる側の調整
STEP5 上側の確認と調整
STEP6 身体全体の見直し
【スネーククッションを使用した場合】
頭から胸郭、骨盤、上側の下肢までをひとつのクッションでサポートする手技を見ていきます。
STEP1 ピローの準備
STEP2 身体の重さをピローに預ける
STEP3 下になる側の確認と調整
STEP4 上側の確認と調整
STEP5 身体全体の確認
【側臥位〜スモールチェンジ〜(小さな体位変換)】
少しずつクッションを引いていくことで、重さのかかる場所を移動させる手技を見ていきます。
【半腹臥位】
半腹臥位では、身体の前側に体重をかける機会を提供します。ご本人の状態に合わせながら、徐々に身体の傾きや時間の長さを変えていくことが重要です。