発達の障害と特別支援教育(全5巻)

特別支援教育の現場を見て、支援を実践的に学ぶ
発達の障害と特別支援教育(全5巻)
 
総監修:長崎 勤(実践女子大学)
監 修:吉井 勘人(山梨大学)/若井 広太郎(筑波大学附属大塚特別支援学校)

価格(DVD)各巻60,000円+税 各巻約30~40分 2019年10月発売
限定特別価(小学校・中学校・高等学校・特別支援学校・幼稚園・保育所)各巻 20,000円+税

対象:大学・小学・中学・高校・特別支援学校・幼稚園・保育所

障害のある人たちを特別視せず、人々が互いにその個性を生かしながら、共に生き、支え合うインクルーシブな社会。その実現のためには、発達の障害についての知識はもちろん、障害のある人たちへの環境づくりが重要です。
 本シリーズでは、発達支援や特別支援教育の現場の実践を紹介しながら、インクルーシブな社会をめざすために、知的障害児や自閉症スペクトラム障害児の発達や障害の特性をどのようにして理解し、アセスメントしたらよいのかを学びます。そして、どのようにして、人と関わる力や社会性の発達を支援・指導していったらよいか、乳幼児期から、学齢期、また青年期まで生涯発達に沿って学びます。
 特別支援学校(幼稚部、小学部、中学部、高等部)の教育現場の映像を多数収録し、発達段階別に行われるより実践的な支援への理解を深めます。公認心理師を目指す方にとっても最適な映像教材です。

① 発達の障害とは何か?
 監修:長崎 勤(実践女子大学) ・ 吉井 勘人(山梨大学)



 本巻では、まず、発達の障害とはどういうことなのかについて、38歳で福祉施設で介護士として働くダウン症のMさんの育ちや、現在の仕事、生活、趣味の紹介から考えてみます。
 そして、共に生きるインクルーシブな社会への参加のために、障害を理解しアセスメントをするための基本的な枠組(ICF:国際生活機能分類)について具体的な事例を通して学びます。また「発達の最近接領域」理論に基づく「足場づくりから足場はずし」の考え方について学びます。
 そして、知的障害、自閉症スペクトラム障害、視覚障害、聴覚障害、学習障害、注意欠陥/多動性障害などの発達の障害の概略を学びます。
 最後に、特別支援教育と障害児福祉の制度の大枠について紹介し、障害児者の生涯にわたる発達を支援する制度とネットワークについて学びます。

②知的障害児の発達と支援 ―包括的発達支援プログラム―
 監修:長崎 勤(実践女子大学)



 本巻では、ダウン症であるA君の3歳から7歳までの発達支援プログラムの実践を通して、子供の発達全体を促すとはどういうことかについて学びます。
 まず、「アセスメント→指導目標の設定→指導・支援→振り返り」のプロセスを学びます。
 次に、「発達の最近接領域」の考え方に基づいた、段階的援助の方法を、実際の指導場面でのシミュレーションによって学びます。
 そして、実践女子大学長崎研究室で実施された包括的発達支援プログラムの構成を紹介します。このプログラムに参加したダウン症のA君の5年間の成長を通して、運動・ゲーム、音楽、劇などによる言語認知、おやつでの「カルピス」づくりを通したコミュニケーション・社会性の指導、保護者のカウンセリング、保育園や学校との連携のプログラムの全体を紹介し、A君の成長のプロセスを学びます。
 これらを通して、子供が学んで発達していくだけでなく、関わる大人や子供たち、また環境や社会が変わっていくことの必要性を理解してほしいと思います。

③人との関わり ―幼児期の知的障害・自閉症スペクトラム障害―
 監修:若井 広太郎(筑波大学附属大塚特別支援学校)



 障害のある幼児は、早期から支援を受けることが重要であると言われています。
 本巻では、教育的支援を受ける場の一つである、筑波大学附属大塚特別支援学校幼稚部の取り組みを通して、知的障害・自閉症スペクトラム障害などがある幼児への「人との関わり」の支援の方法を学びます。
 更衣、排せつ、食事、遊びといった生活の指導の様子や音楽活動などの設定保育の映像を紹介し、「人との関わり」を支援するポイントを解説します。特に設定保育「表現」の授業では、音楽活動を通して、幼児がさまざまな表現手段を学び、身近な大人や友だちと関わるための具体的な支援方法を映像で紹介します。また、アセスメントに基づく「個別の指導計画」の作成の仕方、保護者への支援、また幼児が通う関連機関との連携を進めるための取り組みも紹介します。
 子どもたちは、さまざまな人との関わりを経験することによって、学齢期の「共に学ぶ」力の基盤を培ってゆきます。

④共に学ぶ ―幼児期の知的障害・自閉症スペクトラム障害―
 監修:吉井 勘人(山梨大学)



 本巻では、山梨大学教育学部附属特別支援学校での小学部・中学部の授業実践を通して、学齢期の知的障害・自閉症スペクトラム障害の子どもが「共に学ぶ」姿を紹介します。
 小学部では、教師と児童が様々な活動を「一緒に行うこと」を通して、児童が主体的に学んでいく様子をみていきます。児童は、毎日行う「日常生活の指導」を通して、朝の身支度、食事、衣服の着脱といった基本的な生活習慣を確立していきます。また、買い物やおやつ作りといった「生活単元学習」を通して、社会性を身につけていきます。これらの学習を支える環境づくりや個別的な配慮について説明します。「個別の指導計画」を基に実施される「自立活動の指導」では、客観的な評価を基に指導目標を設定して指導を展開することにより、自閉症スペクトラム障害の児童が、仲間とのコミュニケーションができるようになるプロセスをみていき、児童の発達水準に合わせたきめ細やかな援助について学びます。
 中学部では、生徒同士が共に学ぶ授業実践を紹介します。「総合的な学習の時間」では、生徒が仲間と話し合いをして課題を発見して解決していく「旅」をテーマにした授業を紹介します。さらに、インクルーシブ教育の中核となる特別支援学校と小学校や地域の人々との交流及び共同学習を紹介し、多様性の中で「共に学ぶ」教育の意義を学びます。

⑤社会参加に向けて ―青年期の知的障害・自閉症スペクトラム障害―
 監修:吉井 勘人(山梨大学)



 本巻では、山梨大学教育学部附属特別支援学校での高等部の授業実践を通して、知的障害・自閉症スペクトラム障害の子どもが豊かな「社会参加に向けて」主体的で協同的に学ぶ取り組みを紹介します。
 高等部では、生徒が主体的に進路を選択・決定し、地域での充実した生活を送ることを目指して、「生活する力」、「働く力」、「余暇を充実して過ごすための力」などを高めていきます。「木工」や「リサイクル」などの作業学習では、働くことの意味や喜び、働くための知識や技能を養うとともに、仲間との協力、挨拶、報告や相談といったコミュニケーション能力を高めるための支援の取り組みを学びます。加えて、現場実習では、事前学習で仲間に向けて自分の目標を発表すること、事業所において菓子類などの袋詰め作業を行うことを通して、生徒が仕事への理解を深め、働くことへのやりがいを感じるようになる様子を紹介します。
 仲間と共に行う、音楽での輪唱、文化祭でのリズムを合わせた和太鼓叩き、そして、休み時間のソフトボールクラブなどの活動をみていき、仲間との協力を学ぶことに加えて、文化・芸術やスポーツに親しむ態度を養うことで、学校卒業後も余暇を楽しむことの充実へとつながる可能性を解説します。
販売価格 330,000円(本体300,000円、税30,000円)
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