映像で考える!看護のための情報リテラシー「ソーシャルメディア・健康医療情報の賢い使い方(全3巻)」

監修:瀬戸山 陽子 東京医科大学医学部看護学科看護情報学 講師

《対象》看護大学、短大、専門学校、病院内研修、看護師、作業療法士、理学療法士、その他

価格(DVD)全3巻セット105,000 円+税/各巻35,000 円+税 2018年1月制作

ソーシャルメディアとインターネットの特徴を、再現ドラマで学ぶ映像教材!
インターネットが発達した現代において、ソーシャルメディアは情報収集や人とつながることを目的とした便利なツールとして活用されています。しかし一方で、使い方を間違えてしまうと、自分の発信した内容が誰かを傷つけたり、予期せず患者の個人情報が漏洩したりなど、様々なトラブルにつながる可能性もあります。
また、ソーシャルメディアを含むネット上にあふれている健康医療情報に混乱した患者に対して、医療従事者は適切な支援をする必要があります。
このシリーズは、看護におけるソーシャルメディアの「活用方法」「トラブル」「患者支援」の3 つのテーマを再現ドラマで学ぶ映像教材です。ドラマの主人公である看護学生や看護師と共に、ソーシャルメディア・インターネットの特徴を理解し、賢い使い方を考えましょう。

●この教材は、「ドラマ」と「解説」で構成されています。
●「ドラマ」と「解説」はチャプターで分かれておりますので、「ドラマ」と「解説」を一通り上映するだけでなく、「ドラマ」を上映した後にディスカッションや独自の解説を行うことも可能です。

ユーザーズガイド
このDVD には、授業での使い方を紹介する『ユーザーズガイド』がPDF 形式で収録されています。


<監修の言葉> 瀬戸山 陽子 東京医科大学医学部看護学科看護情報学 講師

「ソーシャルメディアで健康医療情報を得る」と聞くと、情報の信頼性への懸念など、ネガティブな点がクローズアップされがちです。しかし、インターネットは、現代社会において、患者・市民が最も活用している健康医療情報の情報源です。また、情報源としての特徴や得た情報の見極め方を知っていれば、ソーシャルメディアは、便利で有効な健康医療情報の情報源となりえます。
 本教材が、市民に最も身近な医療者である看護学生・看護師にとって、情報リテラシーや学習ツールとしてのソーシャルメディア活用方法、市民・患者の情報支援を考えるために、少しでもお役に立てれば幸いです。

第1巻 ソーシャルメディアの上手な活用について考えよう(約19分)



ドラマ① ソーシャルメディアを利用した情報収集
看護学生の春花は、ある日学校で出された「認知症と社会」に関するレポート課題をきっかけに、認知症に関するNPOのコミュニティ、ニュース、さらには認知症当事者の発言といった生の声など、様々な情報をソーシャルメディアで発見していく。春花は、ソーシャルメディアは息抜きや遊びとしてだけでなく、学習のための情報収集や、当事者の生の声を知るツールとしても活用できることに気づいていく…。

ドラマ② ソーシャルメディアで発信するメリット
認知症当事者のアカウントをフォローし始めた春花は、その人が出版した書籍の感想や認知症に関する自分の考えを、言葉使いやマナーに注意しつつソーシャルメディアで発信したところ、自分の考えに対して様々な意見が返ってきた。春香は、ソーシャルメディアにおいて、自分から発信していくことは、時に対面では得ることが難しいつながりを生むことがあり、自らの興味関心への理解を深めるきっかけになることを学ぶことができた…。

このような場面で活用できます
【看護学生の基礎教育課程で】
●大学で学修することに関する全体オリエンテーションで、大学生が日常的に用いるソーシャルメディアのメリットデメリット、リスク、マナーについて考える場面
●レポートの作成方法を学ぶ授業で、ソーシャルメディアという情報源の特徴を考える場面
【看護師の現任教育で】
●看護師1 年目新人研修で、ソーシャルメディアのメリットデメリット、リスク、マナーについて考える場面

第2巻 ソーシャルメディアのトラブルについて考えよう(約38分)



ドラマ①「ソーシャルメディアが生み出す誤解」
実習中の春花は、ある日担当患者の北村さんに怒られてしまい、その上実習記録にコーヒーをこぼしてしまったことで、『今日は本当に最悪な日!超やる気なくなったー!』と実名登録のソーシャルメディアに書き込んでしまった。翌日、北村さんと出身地が同じであることが偶然判明した春花は、話も盛り上がり北村さんと仲良くなることができた。北村さんも春花に興味を持ち、春花を何気なくソーシャルメディアで検索してみたところ、『今日は本当に最悪な日!超やる気なくなったー!』の投稿が北村さんの目に入ってしまう…。

ドラマ②「ソーシャルメディアでの情報漏洩」
実習中の高志は、担当患者の南山さんとコミュニケーションがうまく取れず悩んでいた。高志はソーシャルメディアのグループメンバーに何気なく相談してみたところ、グループの浩史から「その患者さんって、M さんだよね?先週実習で担当したけど、すごい機嫌良かったよ。確か息子さんの結婚が決まったとか。」と南山さんに関する返信をもらう。会話の話題になると思った高志は、翌日南山さんに「息子さんのご結婚、おめでとうございます!」と話しかけてみるが、南山さんは「なんで君が知ってるの?一度も話してないと思うが…。」と驚きの表情を見せる…。

ドラマ③「ソーシャルメディアに上げられた写真」
実習を終えた春花たち4 人は、実習を終えた解放感もあり、記念写真を撮ることになった。ソーシャルメディアのグループで共有された記念写真は、グループのメンバーである浩史によって公開設定の別のソーシャルメディアに投稿されてしまう。その後、インターネット上で偶然その写真を見つけた卒業生が、学校に電話をかけるところでドラマは終わる…。聴診器でポーズをとった4 人の写真は、他の人から見たらどのように映るのだろうか…。

このような場面で活用できます
【看護学生の基礎教育課程で】
●大学で学修することに関する全体オリエンテーションで、大学生が日常的に用いるソーシャルメディアのメリットデメリット、リスク、マナーについて考える場面
●実習前のオリエンテーションで、ソーシャルメディアのリスクについて考える場面
【看護師の現任教育で】
●看護師1 年目新人研修で、ソーシャルメディアのメリットデメリット、リスク、マナーについて考える場面

第3巻 健康医療情報と患者支援について考えよう(約38分)



ドラマ①「信頼できる情報とは」
糖尿病の教育入院中の石川さんは、インターネット上で糖尿病が治ると謳うサプリのサイトを発見し、「有名な海外の専門医が監修している!」「糖尿病が治るだけでなくダイエットにも効果がある!」などのサプリの効果を信じ込み、病院の薬を飲まなくなってしまった。看護師となった春花は、石川さんのサプリを調べてみたが、サプリの効果だけでなく、「全く効かなかった…」といったネガティブな情報もたくさんあり、春花は何が何だか分からなくなってしまう…。

ドラマ②「個人の体験談とは」
小児病棟に異動した春花は、小児がんのさとる君を受け持つことになった。さとる君のお父さんは、小児がんをインターネットで調べていくうちに、さとる君と同じ病気の子を持つ親のブログや、小児がんの子を持つコミュニティサイトなど、様々な情報にアクセスしていく。最初は、同じ境遇の人のブログを心強く感じていたお父さんであったが、さとる君と同じ治療法をしていた子供が亡くなったブログを発見したことで、ブログやソーシャルメディアの情報に混乱していき、現在の治療への疑問を春花に投げかける。「春花さん、さとるの治療は本当にこのままでいいんでしょうか?」というお父さんの一言でドラマ
は終わる…。

このような場面で活用できます
【看護学生の基礎教育課程で】
●実習前のオリエンテーションで、患者の情報活用支援について考える場面
●実習後の振り返りで、「患者の情報支援」に焦点を当ててディスカッションをする材料として
●患者の情報活用に焦点を当てて、レポートを作成したり、看護研究を行う際、考えを整理するために
【看護師の現任教育で】
●年数を問わず、(相談支援センター等)患者の相談支援にあたる看護師を対象とした研修で、患者に対する情報支援について考える場面
販売価格 115,500円(本体105,000円、税10,500円)
全3巻セット
第1巻
第2巻
第3巻

全3巻・各巻
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第1巻
第2巻
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